私たちが見ることができるのは光です。
ですが、実は赤外線などは見えません。
もし、新しい感覚器官の赤外線が見えるデバイスを手に入れたら全てが透けて見えるなんて夢のようではありませんか?
私たちが見ることができるのは光です。
ですが、実は赤外線などは見えません。
もし、新しい感覚器官の赤外線が見えるデバイスを手に入れたら全てが透けて見えるなんて夢のようではありませんか?
要約
新しい感覚はデバイスによって人間は適応できる
実験
- 2 0 0 4年にドイツの I T企業幹部のウド ・バヒタ ーが小さなデジタル式コンパスの本体を取り出して革ベルトにはんだ付けした 。そして 1 3個の極小の圧電型バイブレ ータ ー──スマ ートフォンを振動させるのと同じもの──をベルト全体に沿って埋め込んだ 。最後にその電子コンパスをハックして 、北の方向を丸い表示盤に出す代わりに 、腰に巻かれたベルトのいろいろな部分を振動させるようにした 。ベルトの北の方向を向いている部分が常に振動するようにしたのだ 。ベルトを着けていると 、北の方角を腰で感じられる 。ウドが北を指すそのベルトを着けて 1週間もしないうちに 、 「北 」という確かな知覚を持つようになった 。それはもう無意識になっていた 。考えずにその方向を指すことができた 。ただ知っていたのだ 。何週間かすると 、さらに高度な位置情報の知覚が加わり 、街のどこにいるのかが 、まるで地図が頭の中にあるかのように分かるようになった [ 2 6 7 ] 。ここにきて 、デジタル ・トラッキングによる定量化が 、まったく新しい身体感覚に取り込まれたのだ 。長い目で見れば 、われわれの体中のセンサ ーから常に流れてくるデ ータの行き着く先はこういうことだろう 。それらはもう数値ではなく 、新しい感覚になるのだ 。」—『〈インターネット〉の次に来るもの 未来を決める12の法則』ケヴィン・ケリー著
具体的な使い方
新しい技術として、ARが生活の一部になったとすれば人間は新しい感覚を手に入れることができます。
空想が現実という感覚を手に入れることができるわけです。
つまりは現実を新しい感覚を身につけることで新しいアイデアが思いつきやすくなります。
例えば、椅子が浮いているのが普通に感じる現実になってしまえば、全てのものが浮いているのを前提にアイデアが思いつきやすくなります
そのほかにも赤外線などが見えるデバイスを体に取り付けてそれを普通に感じることができるのであれば、壁の奥に何があるかを見ることができるのです。
新しい感覚を身につけるということはテクノロジーの発達でデバイスで可能になります。
その感覚を取り入れるためには自らテクノロジーを使って行って体に取り込む必要があります。